砂糖の本当の問題は低血糖症
近年、「甘いものを食べると太る」「虫歯になる」などの理由から、家庭での砂糖使用量は減少しています。
では、砂糖摂取量が少ないかといえば、そんなことはありません。
スポーツ飲料水や清涼飲料水には砂糖が大量に使用されていますし(500mlで30〜70g程度)、若い女性のケーキ好きには驚くばかりです。
また、加工品に使用されている砂糖などは、意識していない人も多いのではないでしょうか。
ここで、ひとつ面白い例を紹介しましょう。
かつて、福神漬けはA社が業界最大手だったのですが、やがてB社にその地位を完全に奪われました。
B社が何をしたかというと、実は福神漬けに砂糖を入れただけなのです。
甘くしたらおいしい − その発想が、私たちの知らないところで、気づかないうちに健康を害されているということをご存知でしょうか?
砂糖の摂取の一番の問題点は、実は太ることでも虫歯になることでもありません。
以前も紹介したように、体内のミネラルを奪うこと、そして低血糖症を引き起こしてしまうことです。
「高血糖症の糖尿病なら知っているが、低血糖症なんて知らない」という人が多いようですが、低血糖症は気づかれないまま日本人に増加しています。
おそらく高血糖症である糖尿病が年々増加していることはみなさんもご存知だと思いますが、低血糖症は高血糖症の前駆症状でもあります。
そしてその症状は実にさまざまです。
低血糖症は、その名の通り、血液中の血糖レベルが急に低くなる病気ですが、その原因は「三日」だといわれています。
三日とは、砂糖、白米、自パンといった精製され過ぎた食品のことです。
精製された食品の何がいけないのかと思うかもしれませんが、ひとつには精製されていなければバランスよく摂取できるはずのビタミン・ミネラルがすべて排除されてしまうこと、そしてもうひとつが消化吸収のよすぎることです。
疲れたときに甘いものを食べると、急に疲れがとれたような気になるのも、砂糖はすぐに体に吸収されて血液中に出てくるためですが、実はこれがよくないのです。
それは人体の自然な消化吸収のスピードに比べて早すぎ、それが低血糖症の原因になっているのです。
体に入った砂糖はあっという間に吸収され、血糖値が急激に上がります。
するとそれを正常なレベルに戻すために、体はインシュリンを大量に分泌してしまいます。
本来、人体は自然な食品のゆっくりした消化吸収に合うようにできているため、この早すぎる吸収に直面した人間の体は、インシュリンを必要以上に分泌してしまうのです。
その結果、血糖値を逆に下げすぎてしまい、低血糖症が起きてしまいます。
低血糖症の症状
−(身体的症状)−
- ・時々、目がかすみ物が二重に見える
- ・日光がまぶしい
- ・午前中や食前に頭がふらついたり、目まい、ふるえがある
- ・強い立ちくらみや、気の抜けた状態になることがある
- ・朝のうち、非常に消耗しきった感じがする
- ・強い疲労感、体の衰弱感がある
- ・一日のうちで、午前中と夕方、非常に気弱になる
- ・たくさん食べた後、心身共に最も満足感がある
- ・甘いものやでんぷん質のものを食べた後気分が弛緩し眠くなる
- ・昼間、非常に眠くなる
- ・夜、熟睡できない
- ・夜中に一一度目が覚めると眠れなくなる
- ・眠りは深いが目覚めた時爽快感がない
- ・寝汗をかく
- ・朝、目覚めた時、虚脱感におちいる
- ・アルコール、コーヒー、タバコ、薬などの刺激剤が必要
- ・甘菓子類や清涼飲料をとった後、気分がよくなる
- ・甘い菓子類やコーヒーをとった後、気分が悪くなる
- ・便秘しがち
- ・腹部に痛みがある
- ・便秘と下痢を交互にくり返す
- ・乗りもの酔いしやすい
- ・食欲がまったくない
- ・時々、激しい食欲が湧く
- ・オーバーウェイト
- ・いつも消化不良気味である
- ・しばしば腹部が張る
- ・少量の酒ですぐ酔う
- ・非常に塩分が欲しくなる
- ・激しい頭痛がある
- ・時々、左肩から首にかけて、または首の後ろが痛む
- ・暑さに非常に弱い
- ・手足がむくむ
- ・口中が渇く
- ・皮膚にトラブルがある
- ・手足が冷える
- ・ひどく汗をかく
- ・興奮すると手に汗をかく
- ・皮膚が乾いてザラザラしている
- ・汗をかくのは脇の下と興奮時の掌だけ。他はかかない
- ・手足の感覚がなくなる感じがする
- ・唇や指にちりちりした感じがある
- ・時々、夜中に汗をかいて目が覚めることがある
- ・アレルギー体質でぜんそく
- ・時々、心臓の鼓動が早くなる
- ・時々、体の中でふるえが起こる
- ・風邪をひきやすい
- ・感染症にかかりやすい
- ・関節に痛みがある
- ・時々、筋肉がひきつる
- ・時々、けいれんを起こす
- ・水をあまり飲まない
- ・コーヒーや紅茶を毎日多量に飲む
- ・アルコール類を毎日飲む
- ・チェイン・スモーカーである
−(精神的症状)−
- ・しばしば心が空白になる
- ・頭の中が混乱しやすい
- ・忘れっぽい
- ・集中力がなくなる
- ・仕事や勉強の成績が並み以下になる
- ・カッとしやすい
- ・感情をコントロールするのがむずかしい
- ・性的欲望が過度に強い
- ・男性はインポテンツ、女性は不感症になる
- ・物事をきちんとすることや身だしなみに無関心になる
- ・仕事に飽きっぽい
- ・忍耐することが、まったくできない
- ・何か特定のことに苛立つ
- ・気分がふさいで沈みこむ
- ・仕事に興味が持てない
- ・生きることに意欲を持てない
- ・ひどく神経質である
- ・人生に目的がなくなったように感じる
- ・いつも悩み、恐れを感じているがその原因が不明
- ・切迫した危機感がある
- ・強い緊張感がある
- ・理由のない恐怖に捉われる
- ・いつも泣き出さずにはいられない気持ちになる
- ・気持ちがいつも落ち着かない
- ・自殺したい誘惑にかられる
- ・理由もなく暴力をふるいたくなる
- ・理由もなく他人を傷つけたくなる
- ・社会に対して復讐がしたくなる
低血糖症は、表にあるように精神的にも肉体的にも症状をあらわします。
そしてインシュリンを無理して大量に生産していた膵臓は、やがて疲れてしまい、ついには必要な量のインシュリンも出せなくなってしまう危険性があります。
こうして低血糖症から高血糖症である糖尿病になってしまうのです。
このことは世界的な常識といえるでしょう。
アメリカの精神科医であるマイケル・レッサー博士は、アメリカ上院栄養問題特別委員会でこんなことまで述べています。
「テレビの暴力番組が子どもに悪影響を与えるというのは一見本当そうだが、あまりにも通俗的な解釈だ。
それより悪いのは、甘い菓子などのコマーシャルのほうである」
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