病院へ行き続けるか、それとも食生活・栄養を見直すか
日本の医療について目を向けてみましょう。
昔は病気で亡くなるのは、お金がなくて病院へ行けないか、薬を買えない人だと思われていました。
私が小学生の頃は、近所でお葬式があると、「あそこのおじさんは入院費がなかったから病院へも行けなかったんだ」とか、「あそこのおばさんは薬を買うお金がないから死んでしまったのよ」などと、大人たちが噂していたのを覚えています。
しかし1961年、現在の医療保険制度が施行され、病気になっても保険証を持って病院へいけば、以前より少ない額で医師の診察を受けたり、薬をもらったりすることができるようになったのです。
そのため、まだ子どもだった私は「これでみんな病院へ行けるし、薬も買える。病気で死んだり苦しんだりする人は少なくなるんだ」と喜びました。
実際、世の中はいつのまにか「病気になったら、病院や医院へ行ってお医者さんに診てもらえばいい」「お医者さんが薬や手術で病気を治してくれる」と考えるのが当たり前になり、それは現在でも変わっていません。
さて、それでは医療保険制度が施行されて早45年、その間に医療技術も目覚ましい発展を遂げたわけですが、私たちはどれだけ健康になったでしょうか?
1954年度に調査を開始して以来、日本の国民医療費は確実に増え続けています。
厚生労働省の統計によると、1975年度の国民医療費は約6兆5000億円だったのが、10年後の1985年度には16兆円、さらに5年後の1990年度には20兆円を超え、1999年度にはとうとう30兆円の大台に乗ってしまいました。
その翌年の2000年度だけは前年を割り込んでいますが、これは同年4月に介護保険制度が施行され、前年度まで高齢者医療として国民医療費に含まれていた介護老人保健建設費などの費用が介護保険の対象となり、国民医療費に加算されなくなったためです。
しかし2001年にはそれも上回るほど増加し、国民医療費は31兆3234億円という、過去最高の数字を記録してしまいました。
さて、みなさんはこの事実にどこか違和感を感じないでしょうか?
なぜいつまでたっても − バブルが崩壊し、経済不況が長引いてさえ変わることなく − 国民医療費は上がり続けているのでしょうか?
なぜ誰もが病院へ行けるようになり、より効果的な薬剤が次々と製造販売(戦後だけでもすでに2万種類以上)されているにもかかわらず、病気にかかる人が増え続けているのでしょうか?
私たちはいったいどこで道を誤ってしまったのでしょうか?
ここで、ゲルソン療法の開発者であり、ノーベル賞受賞のシュバイッツアー博士が医学史上の天才と絶賛したことでも有名な、マックス・ゲルソン博士の言葉を紹介したいと思います。
「癌とは癌の腫癌や癌細胞のことではなく、それを生み出すように歪んでしまっている体内環境こそが癌の正体だ」
みなさんは、この言葉を聞いてどう思いますか?
癌患者にとって一番の問題は、癌ではなく、癌をつくった環境こそが問題なのです。
手術で癌を取り除いたとしても、体内環境を − それをつくり出す食生活を中心とした生活習慣を変えなければ、またすぐに再発してしまうことでしょう。
これはもちろん、癌だけに限りません。
病の元を絶とうと思ったら、それはウイルスや細菌から逃れようとするのではなく、自分自身の食生活、摂取する栄養素を変えなければならないのです。
かつてノーベル医学賞候補に名を連ねたこともあるジョエル・D・ワラック博士もまた、次のように語っています。
「栄養は、直接あなたとあなたの家族の心身の健康に影響を与えます。
死に至る慢性疾患や成人病というものは、すべて栄養の欠如からくるのです。
私は国立健康研究所で750万ドルの予算を得て従事していた研究で、454種・1万7500体の動物の解剖と、2000体の人体解剖を行った結果、自然死する動物はすべて栄養の欠如からくるという真実をみつけたのです」
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